「ナチュレの家」は打ち合わせ3ヶ月・工事5か月の合計8か月で完成となっております。
打ち合わせ前の期間もあるのでお客様と出会ってから実質1年以上。
創業して15年、元請けに転身してから10年。
常に社員育成・管理・集客といった社長業が付きまとい、また社員に分業することで坂井自身が最初から最後まで家づくりに携われるのはほとんどありませんでした
今回は最初から最後まで純粋に携わることが出来ました。
打ち合わせ・設計・申請業務・施工管理・自社施工作業などほとんどすべて一人で行いました。
お客様のこだわりも強く、打ち合わせ中には毎日のように電話やメールでやりとりがありました。
工事が始まり、作業中にぎっくり腰になることも(笑)。
工事現場見学で、いつも感嘆の声を挙げてくれる奥様に、その奥様を笑顔で見守る寛容なご主人。
月日が経つうちに知らぬ間に愛着が湧きすぎてこんなことも・・・。
完成間際、ハウスクリーニング後に一人で現場チェックを行っていると、登記をする土地家屋調査士が声もかけずに裸足で家の中に入ってきた瞬間
「スリッパくらい履け!」と、怒ってしまいました(笑)
完全に職人気質な昭和の頑固おやじでした・・・。
何事もそうですが労を費やした分だけ喜びもさみしさも大きいですね。
「完成引き渡し」という日を境にお客様との出会いと別れは卒業式のような気分で感極まるものがありました。
精魂込めて作った家をテンション高く喜んでくださるお客様の姿に心の財産を感じつつ、家を手放すさみしさもありました。
「仕事」という枠を超えてめり込んでしまう性格の坂井ですが、人生で一番大きな買い物をする「家づくり」という仕事はそれくらいでちょうど良いと感じています。
施主様はもちろんのこと、この家づくりに関わってくださった職人さん、協力業者さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
これからこの家でH様ご家族が快適で楽しく、そして幸せに暮らしていけることを心より願っています。
菜の花香る道中で黄色い景色がかすんで見える感慨深い日曜日でした。