下のグラフは2015年時点での現存する木造住宅の築年数が分かる総務省統計局の情報を視覚化したチャートです。
小さくて分かりにくいですが築65年以上の木造住宅の現存率は3.4%。
55年以上の現存率は5.3%です。
約95%は築55年以内に解体されているのが分かります。
紹介されていたサイトでは、このチャートをもとに木造住宅の平均寿命を65年としています。
シンプルに納得です。
当社は平成17年~23年まではリフォーム事業をメインに展開していました。
客層の9割は50~60代の方々。
築20~30年が多く「あと20~30年、自分たちの代が持てばいいで。」との声がほとんどでした。
上記住宅寿命を考慮しても妥当な考えだと思います。
子供が実家を離れ自立して生活できるようになれば「自分たちの代~」と考えるのが一番合理的です。
子供には実家とは別に家があるわけですから、親が亡くなった後、有効利用する手段はたくさんあります。
しかし、いろいろな事情があって実家を継ぐ(家を継ぐ)となった場合は話が変わります。
言葉は悪いかもしれませんが、親が亡くなり子供に相続された時には築60年前後。
家は冒頭に書いた住宅寿命になりますが、その時の子供が50~60代となります。
余裕のある方なら問題ないと思いますが、50~60代でローンを組み新築できるでしょうか?
家庭の状況によっては「負の遺産」として残ってしまうこともあります。
親心としては「資産」は残しても「負の遺産」は残したくないものです。
築何年で建て替えかリフォームか?ではなく百人百様で難しい問題です。
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