ナチュレホーム 福井の自然素材個性派デザイン住宅「ナチュレスタイル」
社長ブログ

2020年2月

可哀想な家

「家づくり」の難しい所は完成しているものを買うわけではなく、形のない状態から作り上げていくというところ。

例えば車であれば設計や仕様が同じであれば同じ品質の車が出来ます。

しかし「家づくり」は設計や仕様が同じでも職方(職人)によって品質が変わってしまします。

設計・仕様が100点でも職方によって80点にも50点にもなります。

先日の事ですが、現場の隣でハウスメーカーの家が着工していました。

上棟の前に床下地を先行する工法です。

そもそも雨の多い福井で床下地先行工法にメリットは少ないと思うのですが・・・。

興味があったのでしばらく見ていました。

床下の配管工事も完了していて、断熱材の張り付いた床下地合板を土台に打ち込んでいます。

断熱材も100ミリ以上ある立派な仕様です。

しかし基礎の土間ベースが濡れており、所々水溜りにもなっているにも関わらず、床下地をふさいでいました。

当社では絶対ありえないし、(絶対床下カビるな~。お施主さん可哀想やな~。)と思いながら見てました・・・。

水溜りをスポンジなどでふき取り、大型ドライヤーで乾かすなど対策はあると思うのですが・・・。

コンクリート基礎は3日ほどで80%ほど固まり、その後1か月ほどかけ100%の強度が出ます。

そして1年かけてゆるやかに湿気を放出していきます。

なので新築1年目の床下は湿気の多い場所になるにもかかわらず、水溜り。

水溜りをスポンジでふき取るなど何の技術もいらず小学生でも出来る事。

家づくりに対して「誠実」であるかどうかが大事!

近年の家づくりはプレカット化が進み施工技術もシンプルになってきています。

職人というと「技術」や「経験」に目が行きがちですが私が一番重要視しているのは「誠実さ」です。

設計×仕様×職方(職人の人間性)で家づくりが決まります。

職方の部分は一般の方はほとんど分かりません。

残念ながら、ずさんな職方はこの業界に多く存在します。

上記のような事例を誠実に対応できる会社は2割も存在しないと思います。

設計・仕様は元請け会社が決めるので必然的に設計×仕様×職方=100点を目指すには、良い職方の確保です。

良い職方=家づくりに誠実な職人。

良い職人を確保して、そして教育することが大事です。

設計や仕様に目が行きがちですが、現場も大事ですよ!


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住宅ローン紹介や土地探し

当社では「家造り」以外でも、それに関わるサービスを提供しています。

【住宅ローン紹介】

坂井は住宅ローンアドバイザーの資格も取得しており、その時の金利・手数料やお客様の属性などを考慮して最適な銀行をアドバイス・紹介させて頂きます。

紹介ルートだと手数料や金利(期間限定)の軽減があり、すごくお得です。

もちろん借入金額や期間によって変わりますが、ざくっと40~50万円くらい総支払額より安くなります。

お客様の属性によっても各銀行判断が違うので、損得のアドバイスが出来ます。

【土地探し】

当社は不動産業の許可もありますが、建築が専門のため事業としては積極的に行っていません。

土地探しは、ある程度お客様の方で候補地を選んでいただきます。

その候補地に対してメリット・デメリットをお伝えします。

特に造成工事が必要かどうかなどは一般の方で分かる人はほとんどおらず、購入後に予定外の出費にならないよう事前に知っておくことは大事なことです。

また不動産業者に対しての交渉も可能です。

裏話になるのですが

一般のお客様方は不動産業者から見て「一元様」です。

土地を何度も購入する個人のお客様はほとんどいないですから。

しかし建築会社は、その後も継続してお客様を紹介してもらえる可能性があるため立ち位置が変わります。

もちろん交渉術もあります。

立ち位置や交渉術を上手く活用してお客様に恩恵があるよう働きかけます。

「家造り」だけという建築会社も多いですが当社では上記のようなサービスも行っていますのでお気軽にご相談ください。


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3冊目の本に着手!

本日、3冊目の本発刊のための打ち合わせがありました。

知らない方も多いのですが坂井は2冊の本を発刊しています。

1冊目は平成26年4月発刊の「福井に適した住宅」

2冊目が平成27年11月発刊の「奥様中心の家づくり

「奥様中心の家づくり」は現在でもアマゾンで発売されています。

気が付けば1冊目の発刊から7年が経ちます。

前年より作成に入ったので実質8年が経過しています。

8年もたつと当社の家づくりも進化しています。

従来の常識が今では非常識になっていることもあります。

2016年の熊本地震では長期優良住宅認定基準である耐震等級2を満たした住宅が倒壊しました。

同様に新耐震2000年基準を満たした家屋が軒並み倒壊しています。

建築基準法の改正による改正で「今の家は昔と違って耐震がしっかりしているから安心」は大間違い。

「高気密高断熱」という言葉の基準や国が定めた断熱最高等級=断熱等級4にも疑問を感じます。(性能が低すぎる)

断熱性能の高い樹脂サッシよりも福井はアルミ樹脂サッシの方が良いと思う理由。

「福井に適した住宅」を軸に、ここ数年、日本各地で起きた事例を基に「どうすれば良いか」を追記していきます。

題名は決まっていませんが「福井で建てる家づくりの教科書【令和版】」てところでしょうか。

4~5月発刊を目標にしています。

こうご期待!


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断熱性能のレベルを分かりやすく

家の断熱性能は下記の組み合わせによって決まります。

窓×熱交換換気×断熱材

そう書くと簡単ですが、実際は窓ひとつとっても

枠:1.木製、樹脂 2.アルミ樹脂 3.アルミ
ガラスの種類:1.Loweガラス 2.普通ガラス
ガラスの枚数:1.トリプル 2.ペア 1.シングル
ガラス間の層:1.クリプロンガス 2.アルゴンガス 3.空気

また大きさによっても変わるし、引違窓や滑りだし窓でも違います。

熱交換換気や断熱材も上記同様で、たくさんの種類があります。

キリがないので簡単に書きます。

一般の方は壁の厚みで表現される方が多く、断熱性や防音性が高い=壁が厚い、断熱性や防音性が低い=壁が薄い。

それに断熱性能を当てはめてみます。

【1】省エネ基準の福井レベル:壁厚100ミリ 国が定めた断熱等級4(最高等級)

【2】省エネ基準の北海道レベル:壁厚200ミリ ナチュレスタイル

【3】パッシブハウスレベル:壁厚400ミリ 現在着工中の超高気密高断熱住宅

国が定めた最高等級のレベルがいかに低いかお分かり頂けますか。

先日の記事で、もう少し詳しく書いてます。→「断熱性能はそれくらい必要か


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間違いだらけの断熱施工

先日の記事「断熱性能はどれくらい必要か」にご質問を頂いたので書いておきます。

「省エネ基準の福井レベルを満たす程度では気温より床温度が低くとありますが、どうしてですか?」

熱伝導率とか計算値で示しても良いのですが、感覚的に分かりやすく説明します。

従来のオーソドックスな断熱材施工は

床:ポリエチレンフォーム(発砲スチロールのような物)40ミリ
壁:グラスウール100ミリ
天井:グラスウール100ミリ

床と壁が同じ外気に面するのに厚みが薄いのはおかしいと思いませんか?

その分、性能が良ければ薄くても良いと思いますが実際の性能では壁100に対して床112。

厚みと性能を掛け算しても床は壁の半分しかありません。

温かい空気は上昇するので足元は頭よりも気温が低く、断熱層も薄いため外気に床材が冷やされてしまいます。

「底冷えする」と言いますが、上記理由でダブルで寒く感じます。

なぜ床の断熱材は40ミリなの?

床タルキが45ミリ~54ミリというサイズが多く、そのタルキ間に取り付けるからです。

断熱根拠よりも材木規格・施工優先の理由です。

ついでですが、天井が100ミリというのもおかしな話です。

壁と比べると屋根は太陽角度の関係で日射の影響が倍以上あります。

なので単純に壁の倍以上の断熱性能が必要です。

壁を基準にすると床も天井も倍以上の厚みor性能が必要になります。

以前、「ダブル断熱」と言って、壁を二重断熱で天井と床は普通の断熱工法が出回りました。

完全に、売るためのパフォーマンス性を高めただけの工法で悪どいです。

断熱バランスが悪いとコストパフォーマンスも比例し、最悪結露のリスクも高まります。

施工上、厚みが増やせない場合は性能を高めるなどバランス良い=コストパフォーマンスが良い断熱施工が必須です。

「ナチュレスタイル」では

床:90ミリ(129ミリ)
壁:105ミリ
天井:250~300ミリ

理想的なバランスです。

床の129ミリというのは仕上げの床材が多孔質(断熱性の高い)の物を使用しているので合算した値です。

今回は「断熱材」に特化した内容ですが、家の断熱で一番重要な部位は「窓」です。

コストパフォーマンスが良くなる順番で言うと

1.窓 2.床断熱層 3.天井断熱層 壁は一番最後です。

*設備機器を入れると2に熱交換換気が入ってきますが機械設備とみなし省いています。

余談ですが私が小学校の頃、雪が降っていても、上はジャンパー・下は半ズボンという断熱バランスの悪い恰好をしていました・・・。

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玄関土間断熱

坂井市にて着工中の超高気密高断熱住宅。

玄関土間断熱材施工です。

「スタイロフォームAT」という熱伝導率が低く、水や湿気の影響を受けにくい断熱材です。

しかも通常のスタイロフォームとは違い防蟻処理がされています。

防蟻シーリングで接着することで釘・ビス止めの熱欠損を防ぎ、断熱材と基礎の間からのシロアリの侵入を防ぎます。

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*現状基礎天端までですが、基礎パッキン部の気密処理・土台と断熱材の隙間を埋める施工後、土台中央まで断熱材を延長します。

この上から砕石を入れコンクリート(増しコン)の施工です。

その後、さらに気密処理を施します。

*「ナチュレスタイル」標準仕様とは異なります。

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勉強と行動

立場上、事業や社業の発展について聞かれることが多くあります。

タイプ的に4つに分かれるような気がします。

【1】勉強して実践=行動する。
【2】勉強せず実践する。
【3】勉強するが実践しない。
【4】勉強も実践もしない。

理屈で言うと【1】の人が一番成長するのですが、意外に【2】の人も勢いがあります。

【2】の人の多くは野心家で勤勉さには欠けるが馬力があり実践実践する中で本能的に答えを導き突き進んでいきます。

元々【2】の気質の人が自我流のやり方に限界を感じ【1】になった時が最強のような気がします。

ほとんどの方が発展についての良悪のタイプを決めるとすると、良1→2→3→4悪になるのではないでしょうか?

私はそうは思わず、良1→2→4→3悪、になります。

何もしないより勉強している方が良いのでは?となると思うのですが。

勉強するには時間とコストがかかります。

私自身、20代後半から自身の成長のためにかなりの時間とコストをかけてきました。

いろいろな「会」に入り情報収集や人との出会い、セミナーや勉強会への参加、本や教材を買ったり、資格取得のために学校に行ったり。

膨大な時間とコストを掛けてきましたが、下請け職人からリフォーム事業→新築事業と今があるので、その甲斐あったと思っています。

しかし【3】の人は時間とコストを掛け何もしない・・・。

勉強しているので頭でっかちになり評論家みたいになるのが落ちです。

勉強も大事ですが実践=行動することがもっと大事だと感じます。

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断熱性能はどれくらい必要か

先日「高気密高断熱という言葉に騙されないで!」という記事を書きました。

では「断熱性能はどれくらい求めればいいの?」を出来るだけ分かりやすく簡潔に書きたいと思います。

まず断熱性能を現す数値で「Q値」というのと「UA値」というものがあります。

どちらも数値が低いほど性能が良いとされます。

【1】Q値=0.7、UA値=0.3前後:パッシブハウスレベル 最高レベル・究極のエコ住宅

【2】Q値=1.0、UA値=0.35前後

【3】Q値=1.4、UA値=0.4前後:カナダのR-2000住宅レベル スウェーデンハウス同等

【4】Q値=1.6、UA値=0.46:次世代省エネ基準北海道レベル

【5】Q値=1.9、UA値=0.56:次世代省エネ基準の東北レベル

【6】Q値=2.7、UA値=0.87:次世代省エネ基準の福井レベル

大きく分けるとこんな感じです。

【6】の基準を超すと国が定める断熱性能の最高等級である「断熱性能4」が取得できます。

「最高等級」というと騙されてしまいますが前述したように基準が緩いだけです。

【6】レベルでは各部屋に温度差が生じ、気温よりも床温度が低く体感温度もよけいに寒く感じます。

家全体を暖めることは実質不可能に近く、部屋ごとの個別暖房になりヒートショックのリスクも増大します。

断熱住宅としての恩恵を受けるとしたら最低【5】よりも性能が良いことが大前提になります。

「高気密高断熱」とか「良い断熱材」のように抽象的な言葉ではなく、しっかりとした根拠を元に比較されることが大事だと感じます。

*性能数値はハウスメーカーや建築会社が公表しているモデルの試算値ではなく実際の家の数値が大事です。(試算値よりも実際は2~3割増しになります。)

ちなみに「ナチュレスタイル」は実際建てた家の平均値で【3】~【4】レベルです。

窓の大きさや家の大きさによっても異なります。

もっと性能を上げることは可能ですが建築費用(初期費用)やランニングコスト(冷暖房費)など費用対効果を考慮したコストパフォーマンス上、一番良いレベルなので、ここを標準にしています。

現在着工中の超高気密高断熱の家は【1】レベルです。

ここ1週間ほどで「断熱体験会」の参加者が増えてきました。

寒いこの時期限定ですので、ぜひご体感ください!

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