最近の気密工事はダイライトなどの面材に発泡ウレタンを吹き付けるやり方がポピュラーだそうです。
*画像はお借りしました。
一番手間が省けて良い数値も出やすいためとのこと。
その反面、家の経年劣化によるC値性能ダウンも顕著とのこと。
面材や柱・筋交などに直接発泡ウレタンを吹き付けるため、木の伸縮に対応できず隙間が出来ていくとのことです。
測定屋さんの家も上記工法らしく、定期的に気密測定を実施しているそうです。
マニアですね(笑)
「今では0.7まで下がって、改善作業しても0.64とかしか行かないんですよ・・・。」と落胆していました。
この現場の壁断熱層は室内側からセルロース100ミリ×ダイライト9ミリ×ネオマフォーム50ミリです。
セルロースとダイライトは調湿・透湿性能があり湿気には強いのですがネオマフォームで湿気が止まってしまいます。
なので室内側で湿気を留めるために気密シート施工を選択しました。
気密シートやテープは材料のしわが出たり、人間の手で施工するため細かな隙間が生じやすく良い数値が出にくいのです。
この特性は丁寧に施工することでクリアしました。
さらに気密シートは木の伸縮に干渉されないため経年劣化による性能ダウンもしにくいとのことでした。
また細かな気密処理も発泡ウレタンではなく変性コーキング(土台下は防蟻シーリング)を使用しました。
こちらも発泡ウレタンよりも手間はかかるが、粘着も強く、気泡もないため経年劣化にも強く性能向上になるとのこと。
気密測定まで累計1週間くらいコーキングガンを握りしめ、ひたすら気密処理をしていました。
おかげで手にマメが出来ました(笑)
気密処理は地味な作業ですが、やりだしたらトコトンやらないと気が済まない性格に向いているのかもしれません。
*通常の「ナチュレスタイル」とは仕様が異なります。
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