夏は遮熱して冬は断熱するというもの。
メーカーの標準がそうなっています。
一般の方はもちろんですが、建築会社や設計者、へたしたらメーカーもわかっていない人が多いので書いておきます。
Loweガラスというものは普通のガラスよりも熱を伝えにくいガラスです。
もちろん普通ガラスよりも高価です。
Loweガラスを外側に使用すれば日射や紫外線を抑えることが出来る=遮熱効果があります。
室内側に使用すれば部屋の熱を逃がしにくくする=断熱効果があります。
当社では室内側のみLoweガラスを使用しています。(ケースバイケースで西側のみ外側にすることもあります。)
なぜなら効果とコストが一番良いから。
冒頭の「夏は遮熱して~」ということは冬の日射取得も抑えられてしまいます。
何度も書いていますが、福井で快適な家づくりの最優先は「冬の断熱」です。
主観で窓の重要度割合を言うと「断熱70%」「日射取得20%」「日射遮蔽10%」「遮熱0%」
遮熱0%は極端かもしれませんが、夏の日射は「軒の出」で遮るのが基本だと感じていて、冬の日射取得と夏の日射遮蔽の優先順位でいうと冬の日射取得です。
エアコンの必要暖房能力というのが計算できます。
夏のエアコン必要暖房能力は冬で算出した能力の1/2~2/3で済むことはモデルハウスで実証してあります。
パッシブデザインと謳いダブルLoweになってたら本末転倒です。
日照時間の少ない福井ではLoweガラスは断熱側。
軒の出があることは前提で、遮熱分のコストは天井断熱を上げる方に使った方が年間通して考慮すると賢明です。
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