測定は石川県の福田温熱空調さん。
測定後の改善作業も行ってくれる北陸ではトップの気密測定スペシャリストです。
気密施工方法は
床:合板ジョイントを気密テープ貼り
壁:耐震パネルと柱間をコーキング
天井:気密シート貼り
細部:コーキング処理
前回測定した坂井市の家では壁に付加断熱を採用しているため内部で気密シートの施工でしたが、今回は標準のセルロースファイバー充填断熱のため面材(耐震パネル)での気密となりました。
調湿作用のあるセルロースファイバーと透湿性の高いダイライトの非常に相性の良い自然な組み合わせで可能な気密方法です。
この組み合わせは「内部結露計算シート」という計算方法で証明できます。
今回の現場はお客様の希望で玄関に片引き戸(リクシル・エルムーブ)が採用されているため、この箇所がウィークポイントになってしまいます。
測定開始すると、玄関戸の引き違い部から大量の風が・・・。
さらに上部から「ヒュー」という隙間風の音がしてきます・・・。
これだけ大きな隙間があると改善作業(他の隙間特定)もできません。
ちなみにこの状態でC値0.43です。
当社の標準の玄関は開きドアのため参考値を出すために玄関引き戸に目張りをして再測定しました。
一回目がC値0.21。
玄関引き戸だけで0.22もC値が悪くなっています。
分かってはいたことですが、玄関引き戸は利便性は高いですが気密の観点からみると考え物です。
ここから改善作業を開始します。
屋内を負圧にした状態で、怪しいとこに手をかざしたり、耳を澄ませ隙間風の音を探したり、測定屋さんはサーモカメラで探してくれました。
改善作業実施後の二回目の測定ではC値0.18でした。
この家のC値は0.4ということになりますが玄関引き戸を考慮すると当社の気密施工スキルとしては0.18を参考値とします。
掃き出し窓×1、引き違い窓×1があるのでそれらを考慮すると、かなり良い気密工事だと思っています。
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