当社の基礎は現在
設計根拠:構造計算(耐震等級3)
工法:外周基礎一体打ち工法
コンクリート設計基準強度:27N/mm2
となっております。
【根拠】
2020年度より耐震等級3を標準とし、それに伴い構造計算を義務化しました。
基礎に関して確認申請等は明確な基準がありません。
構造計算では部位に応じて鉄筋の数やコンクリの厚みなどが違ってきます。
耐震等級3など建物が強くなればなるほど詳細な根拠が必要と感じています。
【工法】
基礎のベース部と立上り部を同時にコンクリート打設するのが一体打ち工法です。
一般的な基礎はベースと立上りを二回に分けて打設する「二度打ち工法」が採用されます。
二度打ち工法は施工性が良いため工事費が安く済み、ほとんどの会社が採用しています=全国で95%の採用率。
ベースと立上りを同時に打設=技術のいる一体打ちは、たった5%とのこと。
二度打ち工法と一体打ちの画像です。
二度打ち工法は完成時は打ち継ぎ部がモルタルできれいに仕上げてあります。
しかし安価な施工のため将来的に打ち継ぎ部にひび割れが生じ様々なリスクが生じます。
1.雨水の侵入による鉄筋や床下(土台・大引き)などの腐食。
2.シロアリの侵入経路。
3.表面をモルタル仕上げした箇所も部分的な剥離が生じシロアリの侵入経路となります。
基礎一体打ち工法はこのようなリスクがなく、さらに基礎強度(横応力1.5倍)が増し住宅の耐震性や長寿命化に貢献します。
*構造計算には「一体打ちの横応力1.5倍」を含めず計算しているので実際は計算以上の強固な基礎になります。
【コンクリート設計基準強度】
コンクリートはセメントの配合などでも強度や耐久性が変わります。
「呼び強度」と表現し数字が大きいほどセメント配合が多く耐久性も向上します。
JASS5によると大規模補修不要予定期間というのが示されており
18N/mm2=30年、24N/mm2=65年、30N/mm2=100年となっています。
一般的に21N/mm2が使用されるのですが当社は27N/mm2を標準としています。
_____________________________